《MUMEI》
*告白*
翌日。

瑠果は紫堂に呼び出されて広間にいた。

「話とは何だ?」

すると紫堂は怖々と口を開いた。

「ぶっちゃけた話やねんけど‥オレ‥」

「すまん、ひとつ良いか?」

「?」

「それが普段のお前の口調か?」

「すんまへん。驚かせてもうたやんな。そやねん」

「それで‥話とは?」

紫堂は暫く俯いていたが、思い切ったように切り出した。

「オレな‥」

「?」

「オレ‥瑠果が好きやねん」

「な‥?」

「どないしたん?」

「お前‥馴々しい奴だな‥」

「ぁ、す、すんまへんっ」

「はぁ‥、今日の所は大目に見てやる。続きを話してくれ、紫堂」

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