《MUMEI》 「すみません…」 「悪いのは俊彦!」×3 三人は、私の向かい側に座った。 「はいはい!甘い物でも食べて元気出す!」 咲子さんが、ミニパフェを運んできた。 「すみません」 「そういう時は『ありがとう』よ!」 咲子さんが笑顔で言った。 それから、結子さんが春樹さん達のコーヒーをカウンターから運んできた。 「結子さんのミニパフェは?」 「今麗子が運んでくるから、先食べていいわよ」 その言葉通り、すぐに麗子さんがミニパフェを三つ運んできた。 「愛理とあの二人は?」 「まだ話し中だけど…」 しばらくすると、愛理さんが、私の所に来た。 「明日、どうするかって」 「行くって伝えてくれる?」 愛理さんは頷くと、カウンターに戻った。 「「じゃ、お先に」」 二人は伝言を聞くと、咲子さんにメモを渡して店を出て行った。 「私もお邪魔していいかしら?」 咲子さんは二人を見送り、テーブルに来た。 もちろん、誰も反対しなかった。 私は、咲子さんから、孝太が書いたメモを受け取った。 そこには、待ち合わせの場所と時間と… ある注意事項が書かれていた。 前へ |次へ |
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