《MUMEI》

「あいつらも、足フェチだから、気をつけなよ」


春樹さんの言葉に、私は頷いた。


「あの店でまともなの、雅彦だけだよな」


「あ〜、イケメンて得だよな!」


祐介さんと勇さんは悔しそうに言った。


祐介さんは、私と同じ位の身長で、目が細いのを気にしていた。


勇さんは、身長は男性としては普通か高い位だが、異様に体が細かった。

華奢というより、ガリガリだった。


「フッ、そうだろう」


「「お前はムカつかない」」


春樹さんは、ショックを受けていたが


おそらく、『シューズクラブ』の人達と違って春樹さんはイケメンでも、瞳さん一筋だからだと思った。


二人は、中学時代からずっと付き合っていた。


だから、いい意味で言ったと思うのだが、祐介さんと勇さんは絶対理由は言わないから、春樹さんはいつも落ち込んでいた。


二人曰く『細やかな嫌がらせ』だった。


「私達が、注意しておいたけど、気を付けてね」×3

「はい」


結子さん達三人は、揃うと結構迫力がある。


だから、和馬も孝太も邪険にはできないと思った。


「じゃ、片付けましょうか」


瞳さんの言葉に、皆テキパキと動き始めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫