《MUMEI》 新米刑事急げと言わんばかりに駆け足になる洋平に、必死に食らいつく美樹は、息を切らしながら少しばかりの苛立ちを覚えた。 「ねぇ!ちょっと!! いきなり何なの!?」 「いい事思い付いたんだよ!」 「は?いい事?」 「おう!ほら、あの人。」 洋平が指差した先には、若い男が携帯電話で何やら話している姿が見えた。 「あれ?あの人…。」 美樹は見覚えがあった。 「覚えてる?刑事のおっさんの隣にいた人だ。 新米刑事さん。」 司は美樹の方に振り向き、ニヤリとして言った。 「あの人から刑事の居場所を聞く!」 前へ |次へ |
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