《MUMEI》

・・・・・そういえば・・・




「優輝さんは、女に心底惚れたことあるんですか?なんで俺に惚れるな惚れるなっていうんですか?」


「・・・・・惚れたことはあるよ。惚れてしまったら完敗だぜ?お前は俺と似てるからなぁ。」



「そうすか・・・・・・・・」



なんかうまくはぐらかされた。。。


マスターが陽気に話す。

「俺なんか完敗もいいとこだぜ!!!!尻にしかれてよ!!!!!はっはっ」


「マスターそれ聞きました・・・・」


「蓮、かわいこちゃんと・・・って客か?」

「いや・・・・・・・妹です。」 


「え、お前妹いたのかよ?」 

「腹違いですが・・・・・」 


「なんだ。なら安心だよ。」

「ありゃ相当かわいかったぞ、優輝!!!お前好きそうな感じだ。」


「マスター!!! 」 
「ほんとに?蓮、今度つれてきて!!!」 


「嫌っすよ!!あんな野獣どものなか・・・拓磨なんて速攻ですよ・・・・」 


「あ!!そういや、拓磨、昼に事務所に謝りにきたぞ。蓮さんが教育係してくれてるのに、恥かかせたって。店にも迷惑かけたって。心入れ替えて頑張るからって。かわいいとこあるだろ?」

あの拓磨が・・・・


「なかなかやりますね。流血したかいありますよ!!」 
「お前きれたらしいな!!」 

「あれは、切れますよ!!!!色んなとこ切れましたよ!」 

「はっはっは!!!!」 





あれこれたわいのない話のなか、常に美羽が気になって仕方ない。


深夜12時。そろそろ・・・


「優輝さん、実は妹待たせてるので・・・」

「あ、そうなのか?早く言えよ!!じゃ明日な!」 


「お疲れさまです!!」 



俺は足早にタクシーにのった。

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