《MUMEI》
銃火器魔
「お〜ぃ、そこの怪しい宗教団体のクサレシスター?」
「誰がクサレシスターだぁぁぁ!!」
ガンガンガンガン!!
いや〜やっぱり銃は良いですね。こう・・すっきりする。
「だいたいアヤシイのは君の姉貴の方でしょ!!私は真っ当なフィリアス教のシスターなの!!エミ・シューゲルってちゃんと名乗ったでしょうが!!」
ガンガンガンガンガンガン!!
「な・・何すんだ!!危な・・おいコラ!!やめ・・」
主をバカにした罪を償えこのアヤシイ奴め!!(注、斎は一度も主は馬鹿にしてません)
ガンガンガンガン!!
「待てぇぇ!!主の名において粛清するから!!大人しく撃たれろ!!」
ちょこまかと逃げるなって・・言ってるのに!!
「ふざけんな!当たったら死ぬだろそれ!!」
「死なないし!!非殺傷性の弾丸使ってるもん!!」
そう、これは聖戦なのだ。恐れ多くも主をバカにした上、彩の弟を騙るなんて・・許す必要なし!!(注、斎は主はバカにしてません&正真正銘、斎は彩詩の弟です。)

パクパク。
ゴクゴク。
「アイズ、紅茶まだ残ってる?」
「あ、はい。まだありますよ〜」
アイズと色々話をしながらささやかな休憩。
アイズが毎日のようにお茶菓子を持って来てくれるので、非情に嬉しい。
私とて、人並みに甘いものが好きではあるのだが・・抵抗があってあまり食べていなかったのだ。
と言うより、主人としかお茶を飲んだりしなかったので、遠慮して食べれなかったのだろうか・・
「そだ、式夜さん。ごまさんって何処にいるか知りませんか?」
「確か・・郊外の屋敷に行ってるはずです。」
思い出したように尋ねられたのでそのまま返す。
「そうですか。」
「何か、用事でも?」
「ぇ、あ・・いえ。大した事じゃ無いんです。ごまさんにもお菓子を持って来てて・・」
なるほど・・確かにごまとアイズは仲がいい。
と言うよりも怪我が多いから必然的に話す機会が多い。
それでごまの事だ、お菓子が食べたいとか言ったのだろう。
「アイズ〜俺には何もなし?」
床に倒れていたボンカーが立ち上がってアイズに声をかける。
「あ、ボンカーさん。良かったらどうぞ。」
机の上にあるクッキーを数枚ボンカーに渡そうと手を伸ばす。

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