《MUMEI》 *寝顔*(ホンマに可愛いらしーなぁ) 俯きかげんになったその寝顔を覗き込みながら、紫堂はそんな事を思っていた。 瑠果は何も知らないまま眠り続けている。 紫堂は支えていたティーカップを瑠果の傍らに置くと、自分はそこにはとどまらず一旦屋敷の中へと戻って行った。 暖かな午後。 陽だまりの中で、その少女は眠り続けている。 前へ |次へ |
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