《MUMEI》 呆然鈴木が去った後、美樹子は呆然と立ち尽くしていた。 腕を振り払ってまで強引に帰るなんて…ひどい。 完全に拒否されたショックと無念さで涙がこぼれる。 泣いてるとこ誰かに見られたら嫌だし、早く部屋に戻ろ… 部屋に戻るとシドニーのことが、どうでも良く思い始めた。 シドニーのこと、こんなに早く、どうでも良くなるんなら最初から断っておけば良かった… 今さら後悔しても遅いか。 そんなことを繰り返し考えながら部屋の隅っこでボーッと座り続け、気付けば1時間くらい経っていた。 もう夕方かぁ…食事する気にもならないよ。 そして次はベッドで横になり、ただただ薄暗い宙をボーッと眺め続けた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |