《MUMEI》
傲慢(プライド)前編
今、私の前にある大きな建物。これは、錬金術師の学校だ。 校長は国家錬金術師だと聞いた私の敵。倒す相手。 [プライドonly] 太陽が少しまぶしい。 目の前には、大きな門がある。多分校門だろうか、ガードマンらしい男が2人立っている。 まず手始めにあの2人を殺ろう私は、不適な笑いを浮かべながらガードマンのいる門に歩いていった。 「おいっ!関係者以外は中に入れない。さぁとっとと帰れ」 男の1人は、私にそう言った。「無理なお願いです」 私は、あくまで人間のような微笑みで言った。 「なら力ずくでかえらせるぞ」 ガードマンの2人は、私を取り押さえようとした。 「じゃまだよ」 私は、2人を鎌で切り裂いた。赤い薔薇のような血が飛び散った。 ぴたっと数滴顔についた。 「バカな奴ら」 私は、2人の死なんて何とも思わない、だって私の名前プライドは、愚かな人間の傲慢な心という意味だから… なんだかとてもムカムカしてきた。 私は、門を通って学校の中に入った。 中はかなり静かだった。 私は、近くの教室を覗いた。 「この印は、ホムンクルスを表したものだ」 「彼らは、7人いる、みな人間離れした存在だ。彼らは、我々錬金術師の敵だ、万が一遭遇したらかまわず全力で倒せ」 「はいっァ」 私は、彼らの言葉に怒りを覚えた。 私は、この学校の全員を殺すことを決めた。 「では、ホムンクルス達の名前は…」 ガッシャーン 突然窓ガラスが割れた。 「な、何だ!」 クラスの生徒達は、声を挙げて立ち上がった。 私が私の力で窓ガラスを割ったのだ。 「皆さん落ち着いてください」 「一体誰が…」 私は、教室の扉を蹴り飛ばして中に入った。 「私ですよ、愚かな錬金術師さん達」 「誰だ!」 教師の1人が私の左腕に注目した。 「まさか…」 「かかってきなよ。錬金術師さん達」 私は、鎌を振り上げた。 next

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