《MUMEI》
内藤視点



「坂井さんっ」



「あれ?内藤!何でここにいんの?」




コンビニで立ち読みしている坂井さん発見。


俺はここの近所に住んでるんだって言うと私も〜だって。



どうやら裕斗さんと同居しているらしい。



「随分渋いの読んでるね」


「そうかなあ?兄貴もたまに見てるよ?」


「マジで〜?そんなイメージないけどなあ」



週間囲碁クラブ…渋いぜ坂井さん!




夕飯用の弁当とお菓子を選びレジで会計する。



坂井さんは今度は単行本を読み始め、しかもしゃがみ込んでいる。



「もしかして時間潰ししてんの?」



「ビンゴ!今家に帰りたくない状態!」

う〜ん…。




なんとなく辺りをキョロキョロ、誰も見てないか。




「良かったら家来る?マンガならいっぱいあるし……あ……」




めっちゃ嬉しそうに俺を見上げている。



「エヘッ!良いの?」



「う、うん、どうぞ…」



「も〜助かった〜っ!内藤って結構良い奴じゃん!」

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