《MUMEI》
*驚愕*
「───!」

目に飛び込んできたのは、綺麗に飾り付けられた部屋。

瑠果はその部屋のあまりの変貌振りに驚愕した。

中央には白い小さなテーブル、椅子がひとつづつ据えられ、真上の天井には、柔らかな光を放つ照明が吊り下げられている。

「これは何だ‥?」

テーブルの上に置かれた皿や籠には、それぞれ覆いがかけられている。

一番大きな皿には、蓋のようなものがされていた。

「どうぞ、こちらにお掛け下さい」

紫堂は瑠果を椅子に座らせ、まずは大皿の蓋を取った。

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