《MUMEI》
*帰途*
「──お嬢様、大丈夫ですか?」

心配そうに声をかけてきた紫堂に、瑠果は空ろな目をしたまま頷いた。

「お前‥いきなり人前であのような事を‥」

「すみません、ですが──」

「ああ。お前の命令はいくらでも聞くと言った‥。だから拒みはしない」

瑠果はそう言って微かに笑った。

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