《MUMEI》
*熟睡*
その日の夜。

「‥‥‥‥‥‥」

部屋に戻った瑠果は、揺り椅子でまどろんでいた。

久し振りに遠出をしたせいか、少し疲れていたらしい。

部屋の明かりはついたままだったが、眩しさは気にならなかった。

「‥‥‥‥‥‥‥」

すっかり眠り込んでしまった瑠果は、様子を見に来た紫堂がそっと毛布をかけてくれた事に気付かなかった。

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