《MUMEI》 包み紙から現れた黒い小箱を開けると、クリスタルボトルの小瓶が顔をのぞかせた。 「まぁ!素敵な香水。 ―…つけてみてもいい?」 「あぁ、是非。……試してみてくれよ…(笑)」 彼女は手首に向けて噴霧口を押す。 ――…シュ… 小さなボトルからフローラル系の芳香が咲いた。 「なんていい香り…」 「君のために特別に調香させたんだ。 世界にただ一つ――… ―…君だけのパフュームさ…。」 「わぁ…ありがとう。 ――…でも、いいの?…こんな高価なもの貰っちゃって…。」 「構わないさ… ――…代金はもう頂いてるからね…(笑)」 「え?…」 前へ |次へ |
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