《MUMEI》 *段差*身支度を終えた瑠果は部屋を出て下へ降りた。 静かな廊下を歩いて、食堂へと向かう。 まだ眠たげに目を擦りながら、瑠果は欠伸をした。 思いの外眠い。 そのせいか、足元の段差に気付かなかった。 「!!」 倒れそうになったものの、瑠果は僅かに傾く程度で済んだ。 「大丈夫ですか?」 「?」 声がして瑠果は顔を上げた。 そして、紫堂が自分をの身体を支えている事に気付いた。 前へ |次へ |
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