《MUMEI》
*段差*
身支度を終えた瑠果は部屋を出て下へ降りた。

静かな廊下を歩いて、食堂へと向かう。

まだ眠たげに目を擦りながら、瑠果は欠伸をした。

思いの外眠い。

そのせいか、足元の段差に気付かなかった。

「!!」

倒れそうになったものの、瑠果は僅かに傾く程度で済んだ。

「大丈夫ですか?」

「?」

声がして瑠果は顔を上げた。

そして、紫堂が自分をの身体を支えている事に気付いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫