《MUMEI》
*生活*
「紫堂‥?」

「ははっ、ドジですね、僕‥」

余程強く打ったのか、紫堂はまだ頭を押さえている。

実際、頭痛がしていた。

「だから私がやると言っただろう?」

呆れる瑠花に、紫堂は又も首を振る。

「お嬢様に床磨きなど以ての外です」

「何ゆえそこまで‥」

すると紫堂は困ったように苦笑した。

「今まで何もかもをお独りでこなしてきたのですから抵抗があって当然かも知れませんが──‥お嬢様にはお嬢様らしい生活をして頂かなくては」

「らしい‥というのがお前の命令に従う事なのか?」

「そうですね」

ようやく頭痛が治まったらしく頭から手を放し、紫堂は瑠果に微笑んだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫