《MUMEI》 *再開*「お嬢様‥?」 すると瑠果はニッコリと笑って言った。 「丁度この真っ白なテーブルクロスにも飽きていた頃だ」 「‥??」 紫堂はキョトンとした。 (あれ‥怒ってへん‥) 「どうした?食事に戻るぞ」 「は、はい」 紫堂は答えて席に着く。 ポットにはまだいくらか紅茶が残っていた。 だが紫堂は、もうそれを飲もうとは思わなかったのである。 前へ |次へ |
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