《MUMEI》

「そ、そうなの!ありがとうララーナちゃん。」


「うんー。でもねーラヌがちゃん付けしても怒らないんだよー。」


『それはどうして?』


「ザユは昔、誰とも口を聞かず関わらなかったんです。

その原因はザユは火の妖精、全てを灰に変えてしまう火…。


1つを燃やせば次々と燃えてしまう恐ろしい火…。

それに普通なら水で火は消すことが出きるのですが、ザユの火の力は大きく水の上でも燃えるのです。」


「たぶん自分の力が怖かったから、関わらないようにしたんだと思う。」


フラマは俺たちに向かって心地よい風を流した。

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