《MUMEI》
*薬箱*
「す、すみません‥」

紫堂は自分の身に何が起きたのか理解出来ない様子でうろたえた。

止血の為ハンカチでグルグル巻きにされた指を呆然として見つめる。

瑠果はキョトンとして言った。

「まだ痛むか?」

「いえ、何とか」

紫堂が答えると、

「今薬箱を持って来る」

瑠果は隣りの部屋へ向かって行った。

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