《MUMEI》 *消毒*少しして薬箱を抱えて戻って来た瑠果は、中から消毒液とガーゼ、包帯を取り出した。 そして紫堂の指に巻いていたハンカチを外すと、ガーゼに消毒液を含ませる。 そしてそれを傷口に当ててやる。 途端、紫堂が小さく声を上げた。 「すまん、染みるか?」 「少しだけ‥」 と言いつつも、その表情は明らかに痛みを訴えていた。 瑠果はなるべくそっと、丁寧に包帯を巻くとだしていた物を薬箱にしまった。 「もうこれで大丈夫だな」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |