《MUMEI》
*笑顔*
「‥‥‥‥‥‥」

「?」

紫堂が俯いたままでいるのを不思議に思った瑠果は、尋ねた。

「紫堂?」

「えっ、あ、はい」

おかしな返事をして、紫堂は瑠果を見た。

「何でしょうか‥?」

「いや、どうしたものかと‥」

「すみません、その、‥眩しくて」

「?」

「あっ、いえその‥」

「ふふっ」

「?」

「楽しい奴だな」

「っっ‥?」

瑠果が笑い出すのを見て、紫堂は少し驚いた。

(瑠果がこないに笑うた顔見たんは‥初めてやな‥)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫