《MUMEI》
*快晴*
「空が青いな」

空になった紙パックを手にしたまま、瑠果は呟くように言った。

丁度彼女の瞳のような色の空には、少しの濁りもない。

照らす太陽は白く光り、煌々と辺りを照らし出す。

ウトウトと眠たげな瑠果を見て、紫堂は目を細める。

しばらくして彼は瑠果に向かい何かを言ったのだが、その時、瑠果は既に夢の中だった。

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