《MUMEI》
far from the Pieta
カーテン越しに陽光を感じる、目を開けたくなくて再び惰眠を貪ろうとすると俺を包む体温の熱さがあった。冷房の効きすぎた部屋では彼女の体温が心地いい。あーこんなの久しぶりだな、としみじみ思いながら、彼女の着ているシャツの裾に手を突っ込み女の肌に直接触れる。何だか固い。脇腹を辿るといつもの柔らかい感触はなく、変わりに薄い肉と腹筋を感じた。ダイエットでも初めたのか?と首を傾げながら、手を上に滑らせて胸に触れるが何故だかぺたんこで全く脂肪が感じられない。薄く浮き出た肋骨を指先でなぞり、乳首に指を這わせたところで俺の身体が凍り付く。
と同時に蘇る昨日の記憶。


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?

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