《MUMEI》 「おーい、英田ー?英田なおひろくーん?」 色々と理解が及ばなくて固まったままの俺の頬を、ぺちぺちと冷たい手が叩く。え、何でコイツこの体勢に違和感持ってねぇの? 軽く発狂しそうになりながら、茶髪男の体温を放りだす。ぎゃ、と短く悲鳴をあげて茶髪男は布団に転がった。 「痛いな、何すんの!」 すぐさま起き上がってくる不満顔、盛大に跳ね上がる茶髪、微妙に零れている涎、薄い胸板、って、 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「だから何?!」 前へ |次へ |
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