《MUMEI》

「おーい、英田ー?英田なおひろくーん?」

色々と理解が及ばなくて固まったままの俺の頬を、ぺちぺちと冷たい手が叩く。え、何でコイツこの体勢に違和感持ってねぇの?
軽く発狂しそうになりながら、茶髪男の体温を放りだす。ぎゃ、と短く悲鳴をあげて茶髪男は布団に転がった。

「痛いな、何すんの!」

すぐさま起き上がってくる不満顔、盛大に跳ね上がる茶髪、微妙に零れている涎、薄い胸板、って、

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「だから何?!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫