《MUMEI》
☆千里☆
私達は屋上に行く途中の階段にきた。
よくたまり場にしていた所。


私には、両親がいない。
お母さんは私を生んだせいで死んでしまった。
お父さんは私を憎み、愛してくれなかった。

小さい頃からずっと、虐待を受けてきた。





家が近くて、幼馴染みだった、里菜はいつも、私を支えてくれた。



お父さんが自殺した時も……。




私はその時、自分のせいだ自分のせいだと思いこみすぎて、うつ病になりかけた。


けど、里菜は毎日、学校に連れてってくれて、この階段で話を聞いてくれた。

何も言うこともなく、ただ、話を聞いてくれた。



私の心はだんだん元に戻っていった。



そして、ずっと読めなかったお父さんの遺書(?)を里菜と一緒に読んだ。




遺書には




千里、本当にすまなかった。本当は私は、大事な一人娘を大事に大事に育てたかったんだ。
だけど、いつしか私は、コイツが母さんを殺したんだっと思うようになってしまった。
一度こう思ってしまった限り、もう千里を大事に育てることは出来ない。……と思う。
私がいない方が千里も傷つかないだろう。


千里、本当にすまなかった。








愛する娘へ








そして私はお父さんの素直な気持ちを聞くことが出来た。



里菜が支えてくれたおかげで……。

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