《MUMEI》
ミサヌタの街
ミラ「っぷぁ!!!」

うまく滝坪に落ちれたのは良いものの、女性がまだ手を繋いだままで浮き上がることが難しかった。
なんとか浮き上がったミラは女性を陸に引き上げた。


ミラ「とりあえず助かった。………が、あんたは誰だ?逆に死ぬとこだったぞ。」

「ごめんねぇ〜。今日は飛べると思ったんだけど、ダメだったぁ……。あっ、私はユイア。ユイア・シュスタ。14歳。よろしくね!」

ユイアは濡れた頭のフードを脱ぎながら手を差し出した。


ミラ「あ、ああ。俺はミラだ。それより飛ぶ?飛ぶってどういうことだ?」

差し出された手を握り握手をしながら尋ねた。

ユイア「【エアロ】よ?これでも白魔導師やってるの。」


ミラ(はぁ!?なんだエアロって白魔導師?意味がわかんねぇ。)

ユイア「あらっ。もしかしてわかってない?どこからきたの?」

ミラ「モノノンだ。」
ミラはわかってない?の言葉に苛つきはあったが、素直に答えた。

ユイア「モノノン…モノノンなら伝わってるはずだわ。生まれは?」


ミラ「……ゼー…クシア…だ」


ユイア「!!!……そう………それは悲惨でしたね。でもゼークシアは魔法の発祥地よ?……手をかして。」


ミラは言われるがままに手を出した。

ユイア「男の子なら確か手の甲に………。あら。この模様は知らないわ。」

ミラ「ああ。それは火傷だろ。」


見ると、ミラの手の甲には模様らしきも何かの痕のようにも見えるものがあった。

ユイア「そんなはずないわ。男の子なら産まれてきた時に手の甲に【魔種】の印があるはずよ。左手は?」

ミラ「左にもなんか火傷はあるぞ。」

ユイア「違うって。それは火の【魔印】。あなたの魔種は火ってこと。」


ミラ「その……魔種ってやつが火だとなんかあんのか?」

ユイア「ホント何も知らないんだね。手を握ってみて。」

ミラはまたもや苛つきを覚えたが、左手を握り締めた。

ユイア「そしたら、その魔印に右手を当てて、左手を開けてみて。」


ミラは言われた通りやってみた。
 
ミラ「うわっ!!」

開いた左手には小さな火がまるで最初に握っていたかのように出てきた。

ユイア「それが魔印のある意味よ。そしてそれが【魔法】。あなたは黒魔導師って事になるわね。」


ミラ「………………」


ミラはあまりの驚きに言葉が出なかった。

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