《MUMEI》
*破片*
「‥‥‥‥‥‥‥」

空になった食器を片付けながら、紫堂は考え込んでいた。

思えば、今まで反省すべき点は山程ある。

「─────‥」

無意識にため息が出て来る。

「?」

それは、3枚目のケーキ皿を手にした、その時だった。

ガシャン、と言う音と共に、白い破片が辺りに散らばる。

「うわ、やってもうた‥」

紫堂は砕け散ったそれを箒で掃き始めた。

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