《MUMEI》
男同士で酌み交わす酒
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その日の夕方―――……



僕は、銀座の街を一人で歩いていた…。


これから親しい人と会うために――…。



春海通りから細い路地に入った場所に、その店はある。


『江戸前寿司 ― 喜○ ―』


紺色の暖簾をくぐり、趣きのある店に入る。


「ッらっしゃい…。」


職人達の挨拶は、煩くもなく陰気臭くもない…。

丁度良いが一番気持ち良い…。


僕は店内を見渡し、この日会う約束を交わしていた相手を探していると…。


「おーい、カツオ伯父さん…!」


向こうが僕を見つけてくれた…。

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