《MUMEI》

「そんなことありませんよ。」


「イメチェンで斬っちゃえば。俺が斬ってやろうか。」


綺嘉は笑顔で言った。


「それは出来ません。」


「なんで?」


塁羅はとても悲しそうな顔をした。


「る…いら?」


「なんでもありません。」


塁羅は立ち上がり、箪笥からドライヤーを出し髪の毛を乾かし始めた。

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