《MUMEI》

紫吾も風呂から上がった。


「飛角さん、傷は残っていませんでしたか?」


『あぁ、塁羅のおかげだ。』


塁羅は紫吾の左の包帯をチラッと見た。


「それとその…左目の傷治しましょうか?」


『いやいい、きっとこれは神だと思うから。神の行る証に。』


「そうですか。」


『それとこの封印は簡単には解けないないはずだ。』

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