《MUMEI》 *眠気*瑠果がベッドに横になると、紫堂はその傍らに椅子を据えて腰掛ける。 きちんと布団をかけてやりながら、安心出来るように話し掛ける。 瑠果の不安げな表情を見つめながら、幼い頃から、時折独りでは眠れないのだと主人が言っていたのを思い出す。 「‥‥‥‥‥‥」 瑠果は次第に眠気を催してきたのか、空ろな目で天井を見つめていた。 「‥‥─────」 程なくして瞼が閉じ、瑠果は寝息を立て始める。 彼女が完全に眠ってしまった事を確かめると、紫堂はそっと部屋を後にした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |