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《MUMEI》 出会いプルルルル… 「はい、もしもし工藤ですが。」 「あの、ニノ沢郵便局の菅沼と申しますが、荷物の集荷に参りました。」 「あっ、はぁ〜い。今玄関に行きますねェ。」 私は2つの小包を持って下へと降りて行った。 ここは4階立ての専門学校の寮で、私は4年制の看護学校に通っている。 学年ごとに階がわかれていて、私は2年生だから2階に住んでいる。 今日は2月12日。あと2日で14日…。バレンタインデーの日だぁ。 そう、この2つの小包の中にはチョコレートが入ってあって家族にあげるためのもの。 「カレシ」に渡したいと思うけど、それはいつになることやら……(笑) 玄関に着き、郵便屋さんに小包を渡した。 ラベルを渡され住所を書いていたら、 げっ、お兄ちゃんの住所を書いた紙を部屋に忘れてきちゃったぁ… 兄は働いていて、実家を離れてアパートに住んでるのだ。 小包の大きさを測っている郵便屋さんを見て、断って持ってこようと言う勇気がなく、迷っていた。 私は初対面の人に声をかけるのが、苦手なのだ。 そう悩んでいたが、 まぁ、いいや。言っちゃえ! と思い、郵便屋さんに 「すいません…、あの住所を書いた紙を置いてきちゃったんで取りにいっていいですかぁ?」 「はい、いいですよ。」と笑顔で言ってくれた。 私は「ありがとうございます!」と言い、急いで取りに行った。 そして玄関に戻り、今度は急いで住所を書いた。 郵便屋さんが待っていたためである。 いつもこういう時は人に待たせちゃってるなぁと思い、気を遣ってしまうのだ。 住所を書き終わり、お金を支払うと、郵便屋さんは「ありがとうございます 」と言い、行ってしまった。 今日の郵便屋さんもいい人だったなぁ。 てか今までの人で1番若い人だったなぁ。 そう私はいつも物を送る時は郵便局の配達を利用しているのだ。 また会えるとはこの時は全然思いもしなかった。 次へ |
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