《MUMEI》 「私は既婚者だから、特に心配無かったけど、蝶子ちゃんは気をつけてね。 一応、『シューズクラブ』のお客は、抜け駆け禁止って暗黙のルールあるみたいだけど」 『抜け駆け』 「あの、今日のって、大丈夫…だったんですかね?」 孝太とショッピング 孝太と和馬と食事 改めて考えて…心配になった。 「今日のは、向こうからの誘いだったし、ギリギリ大丈夫でしょ」 咲子さんの言葉に私はホッとした。 昔は 俊彦が大好きだったから 俊彦に群がる女の子達に立ち向かう気力もあった。 しかし、今は 私は『シューズクラブ』の誰にも恋はしていない。 とても、恋する乙女達に立ち向かう気持ちにはなれなかった。 そして、私は。 できるだけ『シューズクラブ』への配達は咲子さんに頼み 『シューズクラブ』の前は通らないようにして 自分の身の安全を確保した。 ー気が付くと、駅前の桜は満開になっていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |