《MUMEI》
エネルギー
「美樹ちゃん…止まってるものを動かすのと、動いているものを止めるには、エネルギーを使うんだよ」


エネルギー?物理?


「それと同じで、好きって感情を止めるにはエネルギーがいるんだよ。だから辛いんだ…」


大ちゃんが例え話をしてくれているこに気付いた。


「でもね、ほんの少しのエネルギーだったとしても、使えば止めることができるんだよ。時間がかかったとしても…」


その話を聞いていると不思議と気持ちが落ち着いた。


「大ちゃん…よく分からないけど、少しだけ前向きになれそうな気がする。」


「良かった。でも波があるから気をつけて!」


大ちゃんに励まされ電話を切った。


エネルギーかぁ…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫