《MUMEI》
義務
「もしもし」


意外にも鈴木はすぐに電話に出たのでビックリした。


「うわっ!?」


「うわって何だよ…」


三日ぶりに声を聞けたことに感動し、緊張する。


「電話に出るとは思わなくて…」


「なんで…?」


「なんでって…だって別れたし…」


そんなこと私に言わせないでよ!!


「別れたからって無視なんかしないよ…」


え?


「俺がお前を傷つけたから…辛いんだろ?」


「うん…」


「それを受け止めるのは俺の義務だと思うから無視なんてしないよ…」


鈴木にそう言われて三日分の辛さをぶちまけた。


「あれから私…寝れなくてご飯も食べれないの…もう死にそう…」

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