《MUMEI》 料理好き朝になり目を覚ますと、台所から音が聞こえた。 「起きた?今、朝飯作ってるから待っててね!」 佐久間が菜箸を振り回しながら言う。 「佐久間さん料理出来るんだ!?ビックリだわ」 私はそう言いながら手をおでこに当ててみる。 熱は下がったかな… 「はい!お待ちどーさま。特性の目玉焼きとポテトサラダ♪しっかり食べてね」 「すごいわね…私でも朝からこんなに作らないわよ」 そしてポテトサラダを一口食べてみる。 「美味しい!」 「だろ!俺、けっこう料理好きなんだ」 珍しく佐久間が自信ありげに言う。 「で、体調はどう?」 「熱は下がったみたい」 佐久間が甲斐甲斐しく世話をしてくれたおかげた。 「でも体力が落ちてるから仕事は休んだ方がいいと思うよ」 佐久間はそう言ったが、私としては2週間連続で土曜日を休むわけにはいかなかった。 前へ |次へ |
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