《MUMEI》
佐久間の依頼
「今日は頑張る!月曜日が休みだし…」


私の言葉を聞いて佐久間は心配そうな顔をする。


「あんまり無理しちゃダメだよ…」


「うるさいわね!わかってるわよ」







「愛加ちゃん、ちょっとだけ良い?」


朝食を食べ終わって支度をしていると佐久間に声をかけられた。


「なに?」


「俺、引っ越ししようかと思うんだ…それで…愛加ちゃんの会社で探そうかと思ってるんだけど…」


「えっ…まさか店に来るつもりじゃないわよね?」


私は自分の職場を見られるのが嫌だった。


「やっぱダメ…」


佐久間は肩を落とす。


「でも…条件を言ってくれたら探してあげるわよ。その代わり店頭には絶対に来ないでね!!」


私の言葉を聞いて佐久間の顔がパッと明るくなる。


「本当?ありがとー!
じゃぁ早速、条件を紙に書くね!!」


こうして佐久間から紙を渡され、それを見て私はギョッとした。


よりによってなんで…

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