《MUMEI》

相手が雅彦だったので、私は普通に対応した。


「何その違い?!」×2


「日頃の行いの違い」


抗議する俊彦と和馬に私はきっぱり言った。


「…俊彦はわかるが、何かしたのか?和馬」


「いや、別に?」


孝太の質問に、和馬はシレッとして答えた。


私は和馬のセクハラの数々を暴露したくなったが


話がややこしくなりそうなので、何も言わなかった。

「…で、何?」


「『クローバー』に頼みたい事があって、…いい?」

(私個人じゃなくて、『クローバー』なら)


仕方なく、私は頷いて、『シューズクラブ』の事務所に入った。


「まずは、蝶子ちゃんの愛の込もったお弁当を食べてからね〜」


「込めてないから」


「照れない、照れない」


(駄目だ、話が通じない)


やっぱり昔思い切り殴ったからだろうか。


俊彦は、馬鹿に…
ではなく、精神的に図太くなっていた。


おまけに、頭に物事を全て自分の都合よく解釈する厄介な機能も追加されていた。


「はい、蝶子ちゃん」


「え、これって…」


雅彦が私に手渡したのは、『ベーカリー 喜多村』の袋だった。

中にはミックスサンドと野菜ジュースが入っていた

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