《MUMEI》
裕斗視点
「真菜怒ってるよな〜」

「ぶちギレてんじゃね〜のか?あ〜あ、俺はし〜らね!」

「はあ〜、帰るの憂鬱だ〜…イヤだあ〜」

秀幸はクスクス笑いながらベッドヘッドに寄りかかり、全裸のまま煙草を吹かしている。



俺はシャワーを浴び終え身支度を整えている最中だ。


「てかよ〜、ゆうちゃんの酒癖は特殊だからなあ、エッチしたくて仕方がない甘えん坊ちゃんになるからついガブガブ飲ましちゃうんだよな〜!」

「だって〜…なんかしんないけど秀幸と一緒に居るとそんな気分いっぱいになっちゃうんだもん…ダメ?」


俺は秀幸から煙草を取りあげて灰皿に置く。
そしてベッドに上がり秀幸にギュッと抱きついて胸板に頬を押しあてた。


「他の人と飲んでたってそんな気分になんないもん、つかシラフだって秀幸に暇さえあれば抱かれてたいし」


股間に手を伸ばしあやす様にそれを握り込むと、そこがピクンと反応した。


「ゆうちゃん…」
「俺頭良くねーからこれしか甘え方知んねーし、今更恥じらう程純情じゃねーし…、なにより秀幸が欲しい、
つか俺も欲しがられたい」



上下に動かすとだんだんと硬くなってきた。


昨日はどれだけの時間俺の中にいたのか分からないそれを、口を大きく開けて頬張る。
俺、何気に秀幸のフェラするの好きなんだよね。
素直に感じて俺に身を任せてくれるのがなんか嬉しいんだ。


秀幸は俺の髪を優しく撫でてくる。




まだシャワーを浴びていないそこは汗の匂いと昨夜のセックス特有の匂い…、渇いたローションが俺の唾液で役割を復活させヌルヌルとぬめりだしてきた。




「な、臭くないか?」


「ンン…、気になんない…ンッ、ジュッ…」



だって秀幸が俺のだって証拠の匂いだもん。



俺は口を休めずに今履いたばかりのデニムを手探りで脱ぎ捨てる。

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