《MUMEI》

夢の内容を思い出したのは、バイト先の居酒屋の例の休憩室に入り、最近親しくなった茶髪男の生白い横顔を見たときだった。
その思い出した夢の内容のあまりの衝撃に、俺は頭をぶん殴られたように身体をこわばらせた。精神的衝撃は視神経細胞から間脳に伝わり、大脳辺縁系の海馬体を揺さぶり、そのあまりの衝撃に物理的に足がふらつく。

ガシャン、

ロッカーに頭をしこたま打ち付ける。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫