《MUMEI》 「んじゃ、もーすぐ時間だし早く着替えろな。無理すんなよー?」 俺の様子は明らかに平素と違っていたはずだが、必死の剣幕に茶髪男は何も指摘せずに割とあっさり引き下がった。すでに着替え終えていたので、煙草を備え付けの灰皿にもみ消して休憩室から出て行く。 その細い背中が出て行ってから、ようやくひとりになれた俺は深く息を吐き出した。 まったく、何で 何であんな、夢を。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |