《MUMEI》

俺が忘れていた夢は、まさに性欲まっさかりの男子高校生が見るような夢だった。

色白の肌を晒し濡れた瞳でこちらを見つめる人間が出てきて、俺はそいつを乱暴に組み敷き、夢ならではのそれはそれは気持ちいいセックスをしたのだった。

その人物は、

あんな夢見たのいつぶりだよ

どんどんよみがえってくる記憶から逃れたくて、別の記憶を辿ろうと思考の方向転換を試みるも、すでに答えを理解している頭はよく知った人物の名前を打ち出す。燦然ときらめく、その4文字。

俺が夢の中で組み敷いた人物の名前は、





近藤銀二

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫