《MUMEI》

艶かしく蠢く肢体を乱暴に押し倒し、抵抗するふりをする腕を片手でまとめてベッドに縫いとめる。露になった胸元の小さい赤に噛み付き、漏れる声に小さく笑いながら唇を塞ぐ。整った眉が、きつく閉じられた目が、苦しそうにゆがんでも離さない。さんざん貪って唇を離すと、つぅ、と銀糸で結ばれる朱色。涙をたたえた茶色の瞳をじっと見つめると恥ずかしげにそらされる。露になった唇に歯を立てる、ずくり、腹の底に熱が集まるのがわかる。白い頬を指先で撫でるとこくり、頷く顎。にやりと笑って、折れそうな細い腰を抱えあげて一気に突き立てると、そんなわけもないのに、すんなりと受け入れる湿った内臓の温かさ。

“なおひろ・・・・っ”

あぁぁぁぁぁぁぁあ

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