《MUMEI》
*欲求*
「‥‥‥‥‥‥」

「紫堂?」

「ぅわ‥っ、お、お嬢様‥」

「何をそんなにも驚いているのだ?」

「お、お目覚めになられたんですね」

「?──ああ、そうか。私は眠っていたのだな」

瑠果はキョトンとして言った。

紫堂は何とか落ち着くと、立ち上がろうと腰を浮かせた。

だが。

「?」

「もう少しここにいても良いか」

「あ、はい」

瑠果に引き止められ、紫堂は再び芝生に座る事になった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫