《MUMEI》
*料理*
「紫堂」

「はい」

「ひとつ頼みを聞いてくれるか」

「──あ、はい」

その問掛けに紫堂はキョトンとしながらも答える。

「何でしょうか?」

「今晩は私に料理をさせてくれ」

「‥!?」

紫堂はあまりに驚いた様子で目を見開いた。

「いえ、ですが」

「駄目か?」

「──────」

どうしたものか。

紫堂はしばらく考え込んだ。

「‥‥‥‥‥‥‥」

そして。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫