《MUMEI》
傲慢(プライド)後編
「な、なにがあったんだ?」 「開け扉!私の大罪を吸いたかまれ」    その時、地面から学校がスッポリと入ってしまいそうな巨大な扉が出現した。 「色、暴、嫉、強、憤、怠、傲(しき、ぼう、しっ、きょう、ふん、たい、ごう)七つの大罪ここに現れし」 ギィーと鈍い音をたてて扉が開いた。 「なんだこれは」 「どうか愚かな人間をお許しください」 すると扉の中から影のように黒く手のような触手が無数出てきた。 そして… 「さあ、存分にいただいてください」 黒い触手は、生徒達を次々に扉の中に引きずり込んだ。 「私たちの生徒に何をする!」 (そんなの決まってるじゃん) 「あなた達錬金術師を生かしておく必要がありません」 (本当は、二度と同じ過ちをしないためなのに…) 「やめろ〜!!」 「無駄なあがきです」 私は、再び鎌で切り裂いた。 少し黒い血が飛び散った。 「人間って愚かで悲しい生き物」私は、改めて思った。 そして私は、この学校を跡形もなく消し去った。 ホムンクルス、それは、人間の七つの大罪が源として生まれた形である、色欲、暴食、嫉妬、強欲、憤怒、怠惰、そして傲慢。 決して二度と犯してはならない罪、もしも、犯した時、そのものに神からの罰をくだることになる。 END PS 初めてのプライドonlyの小説になりました。 ちょっと血などのグロテスクな表現が出てきたけど、あくまで想像上の中です。 この話しは、自分が見た夢を元に書いたものです。 次回は、別の目線から人間について書いてみたいと思います。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫