《MUMEI》
*記憶*
瑠果は大人しく従った。

命令とは言われていなかったのだが、まだ気分がすぐれない為、そうせざるを得なかったのだ。

「‥‥‥‥‥‥」

「何かお持ちしましょうか」

「いや、大丈夫だ」

そう答えた瑠果に、紫堂が話し掛ける。

「教会へ行った時の事──覚えてますか?」

「ああ」

「素敵な所でしたよね」

「そうだな」

瑠果はうっすらと頬を染めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫