《MUMEI》
*特別*
「あの教会でやりたいな」

「?」

瑠果の言葉に、紫堂は軽く首を傾げる。

「式の会場の事ですか?」

「ああ。あの場所は気に入った」

「──そうですね。そうしましょうか」

紫堂が答えると、瑠果は本当に嬉しそうに笑った。

「楽しみだな」

それは、紫堂が今まで見た事もない程の特別な笑顔だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫