《MUMEI》

雨が降ってきた。



「…あれまぁ」


西の端っこは雲も少なく、弱々しい夕日が差していると言うのに、こちら側はすっかり灰色の雲に覆われ、どんよりしている。


「最近は天気予報もアテになんないわね」

空になったマグカップを手にキッチンへ向かい、コーヒーをいれる。

ついでに、小さな皿にぬるく温めたミルクを用意した。



縁側に出てみると、雨足が増しているのがわかる。

座布団を引っ張ってきて、その上にあぐらをかく。

微かに雨が振り込むけれど、今日のように残暑の厳しい日には、涼しく感じられて心地よかった。

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