《MUMEI》
*指切*
2人が話を始めて、1時間程が経った。

「さて、そろそろお休みの準備をなさって下さいね」

「まだ良いだろう?」

珍しく甘え口調になる瑠果に、紫堂はニッコリと笑って言う。

「命令ですよ、お嬢様」

「分かった‥ではまた明日も話をすると約束してくれ」

瑠果が小指を差し出すと、紫堂は彼女と指切りをした。

そして、

「ふぁ‥」

眠そうに欠伸をし、瑠果は廊下へと歩いて行く。

彼女が階段を上がって行く音を聞きながら、紫堂は小さく笑った。

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